「ファトラ様〜!!」
昼下がりのロシュタリア王宮。その中庭の一角から、パルナスは王宮と城門を結ぶ小
道を歩いてくるファトラに声を上げつつ突進していった。
あからさまに驚愕の表情を浮かべるファトラに向かって、突進の勢いを殺さず、その
まま地面を蹴り、彼女の胸をめがけてダイブする。速度的にもタイミング的にも回避は
不可能のはずだ。そのかわり、そのまま押し倒すことになるかも知れないが、中途半端
に速度を落とせば、彼女からの反撃を許すことになる。
ファトラの体を射程距離内に納めた事を認識したパルナスは突き出していた両腕の囲
いを一気に狭めた。その囲いの中にはファトラの体がある…はずだった。
「あれ?」
自分の両腕が空を切ったことに気づき、パルナスは自分でも間抜けだと思えるつぶや
きを漏らした。慌ててファトラの姿を探す。
ファトラは、宙に舞っているパルナスの体の真下にいた。上半身を後ろに仰け反らせ、
パルナスの突撃を回避すると、そのまま両手を地面につき、両足で地面を蹴る。そして、
跳ね上げられた両足は、未だ空中で漂っているパルナスの体を正確に捉えていた。
「わわぁーっ!」
為すすべもなくパルナスはファトラの歩いてきた方向に吹き飛ばされた。
「女になって出直して参れ!」
ファトラの言葉をパルナスは薄れゆく意識の中で聞いた気がした。
「あら?パルナスじゃない。なんでこんなとこで寝てるの?」
声をかけられてパルナスはようやく目を覚ました。ところどころ痛みの残る体を何と
か動かして上半身を起きあがらせる。見上げると、不思議そうな顔でこちらを見下ろし
ている菜々美と目があった。
「菜々美お姉さま〜!」
パルナスは、そう叫ぶと一気に立ち上がって菜々美の胸に飛び込んだ。
「ち、ちょっとどうしたの?何があったの?」
菜々美の胸に顔を埋めつつ、パルナスは菜々美の顔を見上げた。目には涙を浮かべて。
その顔を見て、菜々美は自分を振り解くことが出来なくなったようだった。
「ファトラ様が、ファトラ様が…」
「ファトラさん?ファトラさんがどうしたの?」
子供をあやすような声で菜々美が問い返してくる。
「遊んで欲しかったら女になって出直して来いって…」
「何よ、それ?ファトラさんもめちゃくちゃ言うわね。」
菜々美があきれた様子で声を上げる。
「せめて、モロロッコの秘薬でも手に入れば…」
「モロロッコ?それって性転換の?」
「そうです。菜々美お姉さま持っていらっしゃいませんか?」
「なんで私が…と言いたいところだけど、実はねぇ。」
菜々美はにやりと笑うとポケットに手を入れた。
「持っていらっしゃるんですか?」
目を輝かしながらパルナスは菜々美に抱きついている腕に力を込めた。
「ち、ちょっと。パルナス、離れてくれないと出せないわよぅ。」
「あ、すいません。」
パルナスは素直に菜々美を解放した。
菜々美は一歩下がって一息つくとおもむろにポケットから何かを取り出し、それを頭
上に高々と掲げた。
「モロロッコリンクル〜!」
菜々美の右手には小さな小瓶が握られていた。太陽光を反射してキラキラと綺麗に輝
いている。それはとても神秘的な物に見えた。しかし―
「モロロッコ…リンクル?モロロッコの秘薬じゃないんですか?」
自分でも判るくらい落胆した声でパルナスは菜々美に問いかけた。対する菜々美は一
瞬、困ったような表情を浮かべたが、すぐに気を取り直して笑顔に戻ってこう告げてき
た。
「確かにこれはモロロッコの秘薬ではないけれど、効果は多分同じなのよ。」
「え?」
驚愕の声を上げるパルナスに向かって、菜々美は胸を張って続けた。
「モロロッコの秘薬は製造にかかる手間暇とその製造期間の途方もない長さがネックだっ
たわ。でも、ストレルバウ博士の寝食を忘れた研究と、私の資金提供によって、なん
と一ヶ月で同じ成分の薬を作ることに成功したのよ。」
「凄いです、菜々美お姉さまっ!」
「50万ロシュタルよ。」
目を輝かせて感嘆の声を上げたパルナスの表情がその金額を聞いて凍り付いた。
「ご、50万…ロシュタル、ですか?」
「そうよ。製造期間が驚異的に短縮できたとはいえ、原材料は一緒なんだから。」
「そこをなんとか!」
パルナスは、菜々美に泣きついた。菜々美の性格からしてまず無理だと言うことは
判っていたが、ダメ元である。
菜々美は困った顔をしていたがしばらくすると、ふっと微笑んでパルナスの頭を撫で
た。
「もう、しょうがないわね。実を言うとね、これはまだ試作品なの。だから、被験者…
もといモニターを捜していたところだったのよ。誠ちゃんにやってもらうつもりだった
けど、いいわ。ちゃんと体験レポートを書いてくれるならパルナス、貴方にあげるわ。」
「本当ですか?ありがとうございます!」
パルナスは菜々美からモロロッコリンクルの瓶を受け取ると、一気にその中身を飲み
干した。苦くて思わず吐き出しそうなのを必死にこらえて、涙を浮かべながらも無理矢
理飲み下す。変化はすぐに現れた。
「菜々美お姉さま…体が、体が熱いです。」
パルナスは立っていられずにその場にしゃがみ込んだ。その背中を菜々美が優しくさ
すりながら聞いてくる。
「大丈夫、パルナス?苦しかったら吐いちゃっていいのよ。それともストレルバウ博士
のとこに行こうか?」
「…大丈夫です、菜々美お姉さま。落ち着いてきました。」
パルナスは顔を上げて菜々美に向かって微笑んだ。そしてよろよろと立ち上がる。
「本当に大丈夫?凄い汗よ?」
「はい。もう平気です。」
心配そうに話しかけてくる菜々美に向かってパルナスは胸を叩いて答えた。
ぽよんっ
「あれ?」
違和感を覚えて、パルナスはもう一度自分の胸に手をやった。
ぽよぽよんっ
パルナスは慌てて自分の股間にも触れてみた。
ぺたぺた
「あぁっ!」
「何?どうしたのパルナス!?」
パルナスの叫び声に反応して、慌てて菜々美が聞き返してくる。
「僕、僕、女の子になったみたいです!」
「やったじゃない。パルナス!それで、他に変なところはない?」
菜々美が笑顔でパルナスの手を取る。パルナスも笑顔を菜々美に返して答えた。
「はい。気分もいいですし、ありがとうございます、菜々美お姉さまっ♪」
「副作用も今のところ無いみたいだし、きっと成功ね!これで量産して大儲けだわ!」
「おめでとうございます!」
二人は手に手を取り合ってステップを踏みながら、しばらくの間、中庭でくるくると
回り続けた。
菜々美と別れたパルナスはアレーレの部屋で身支度を整えていた。髪をポニーテール
にして、服はアレーレの夜着である貫頭衣。外見上は完全にアレーレそっくりになって
いる。
本物のアレーレは侍従長に頼まれたお使いで朝から出かけていることはとうに確認済
みだ。
「うーん、ホントに女の子になってるなぁ。」
鏡に映った自分の姿を見て改めて確認する。先程も裸で鏡の前に立ってみたが、まる
で実の姉の裸を見ているようで、ばつが悪くなって慌てて服を着たのだ。
背中側を見たくて、くるりと回ってみると貫頭衣の裾がめくれそうになったのでパル
ナスは慌てて裾を押さえた。
「アレーレもよくこんなの着てるよな。気をつけてないとすぐに見えちゃうじゃないか?
それとも何かコツがあるのかな?」
考えてみれば、アレーレは部屋の中ではこのままだが、部屋から出るときはズボンを
はいている。もしはいてなかったとしても、廊下の発光植物の光量では少しくらいめく
れたところで影になってしまうに違いない。
「そうだよな…」
改めてアレーレの衣装箱を物色してズボンを見つけるとパルナスはそれをはこうとし
てみたのだが、どのズボンもウエストがきつくて入らない。
「あうう、気をつけて歩くしかないか?」
パルナスはそうつぶやくと諦めて、部屋から出ることにした。
太陽は既に地平線に沈みつつあった。本当は夜まで待ちたかったが、それではアレー
レが帰ってきてしまう。裾を押さえながらパルナスはファトラの部屋を目指していた。
「ん?アレーレではないか。どうしたのじゃ?そんなに前屈みになって歩いておったら、
可愛いお尻が丸見えじゃぞ?」
「え?わあぁ〜っ」
慌てて背筋を伸ばしてお尻側の裾を押さえる。と同時に声の主―ファトラが後ろから
追い付いてきた。
「気をつけぬか。そなたの桃のようなみずみずしい尻を見ていいのは妾だけじゃ。その
辺の者などには見て良いようなものではない!」
ファトラはそう言うと辺りを一瞥した。近くにいた数人の衛兵達が慌てて逃げていく
のが見える。一人などは余程慌てていたのか、けたたましい音を立てて転倒していた。
「ふん、愚か者めが!」
ファトラは視線をアレーレ(の格好をしたパルナス)に戻すと優しく肩を抱き、優し
く耳元でつぶやいた。
「しょうがないのう。妾の部屋に来るが良い。」
「はい、ファトラ様!」
パルナスが満面の笑みをたたえて即答するとファトラは軽くうなずいて歩き出した。
ファトラは部屋に入ると、まっすぐベッドに向かい足を組んで腰掛けた。更に組んだ
膝の上に肘をつき、指を頬に当てて頭を固定する。パルナスはファトラの目の前に直立
して控える。
「アレーレ、まだ陽も落ちていないと言うのにそのような格好で彷徨きおって。そんな
に妾が恋しかったのか?今日は朝からロンズの命で町に行ったと聞いておったが、妾と
離れているのがそんなに辛かったとは。しょうのない奴じゃのう。」
ファトラは上目遣いでパルナスを見上げながら、そう告げてきた。口元には笑みが浮
かんでいる。
「私、ファトラ様に一刻も早くお会いしたくて、それで…」
「だからといって、陽の元でその格好は衛兵達にはあまりにも刺激が強すぎるぞ…まあ、
良い。ここに座るが良い。」
パルナスがアレーレの口調を真似て、アレーレが言いそうな台詞を口にすると、ファ
トラはそう言って顔を上げると自分の隣を指し示した。
「はい、失礼します。」
パルナスがそう言ってからベッドに腰を下ろすとファトラはパルナスの顎に指をかけ
て、自分の方に向かせるとゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねた。
「ん…む…」
ちゅっ、ちゅぷ…
「あ、んあ…」
ちゅぱっ、ちゅちゅっ
(な…に、これ…キス…だよ…な?なん…で…こんな…に…気持…ち…いい…)
ファトラのキステクニックの前に、パルナスは為すすべもなく翻弄され、ただ、唇と
舌、そして口の中から次々に生み出されていく快感に酔って、それ以上、何も考えられ
無くなってしまった。
時間の感覚すらなくなって来た頃、ファトラが不意に唇を離した。
「あ…」
パルナスの口から自分でも驚くほど艶を含んだつぶやきが漏れた。頭の中がもやがか
かったようにはっきりしない。体にもまるで力が入らなかった。
だから。ファトラに肩を触れられただけでパルナスの体は、あっさりと背中からベッ
ドに沈んでいった。
「どうした?まだまだ軽い挨拶程度じゃぞ?」
すぐ近くにいるはずのファトラの声がやけに遠くから聞こえてくる気がする。いつの
間にか服は脱がされていた。
「あっ…」
ファトラの指が胸に触れた瞬間、パルナスは思わず声を上げた。ファトラはそのまま、
胸の外周に指を滑らした後、改めてパルナスの胸を掌で包み込んだ。そしてゆっくりと
動かす。
「あ、あん…ふぁっ、や。くぅ…あぁ…」
ファトラの微妙な強弱をつけた愛撫にパルナスは思わず喘ぎ声を漏らした。
「ふふ、可愛い声じゃ。そんなに良いか?」
「…ひゃいっ…ファ…ト…ラ…様ぁ、あ…」
ファトラの問いかけに、パルナスは辛うじて意味のある言葉を返す。その必死な様子
がファトラに更なる火をつけた。
「では、これはどうじゃ?」
そう言うや否や、ファトラはパルナスの左胸を口に含んだ。舌でその先を転がしつつ、
唇でその周辺を刺激し、同時に右胸の先を左手で摘んで軽く振動させる。
「あ、あああぁぁぁーっ」
快楽の渦に脳髄を直撃されてパルナスは体を弓なりにしならせて声を上げた。
「ふわっ、ひゃ…あ、くぅ。」
体をくねらせながら、パルナスは声を上げ続ける。
「そろそろ良いかの?」
ファトラはそうつぶやくと、パルナスの足の間に右手を滑り込ませた。
「もうこんなにしておるのか。まだ胸しか愛しておらぬのに…愛い奴じゃ。」
ファトラはパルナスのスリットに指を当てるとそれを後ろから前に向かってゆっくり
と滑らし始めた。
「ひゃ、ひいぃぃぃーっ!」
今まで以上の快感にパルナスが悲鳴に近い声を上げる。そして、ファトラの指が一番
敏感な部分に触れた瞬間、パルナスの意識は完全にホワイトアウトしてしまった。
朦朧とした意識に音だけが聞こえてくる
ばたんっ
「ファトラ様、今戻りましたぁーっ!」
「なっ、アレーレ?」
「あ、ファトラ様酷いです。私がいない間にお楽しみになるなんて。私にもおこぼれ下
さいませー!」
たっ、たっ、たっ、たっ。
「あれ?何で私がここに?」
「そうじゃ、何でそなたが二人おるのじゃ?」
「んー。あ、よく見るとこの娘、私じゃありませんよ。私より胸小さいですし、ウエス
トも太いです。」
「そう言われればそうじゃのう。」
「酷いです。こんな偽物と私を間違えるなんて。」
「こやつがそなたの格好で廊下を彷徨いておったのじゃ。それで…不覚。」
「…もしかしてこの娘、パルナスじゃ?」
「何?パルナスじゃと?…どこぞでモロロッコでも手に入れたか?」
「ファトラ様でもなかなか入手出来ないような秘薬をパルナスが持っているわけが…」
「妾に愛でて欲しい一心で女になったというのならその努力、評価してやろうぞ。」
「もう、ファトラ様ったら。」
「ふふ、アレーレをまた初めから仕込んでやれるようで楽しみじゃ。」
「私は楽しくないですぅ。ファトラ様は私だけのファトラ様じゃなきゃ嫌です!」
「姉妹一緒に愛してやるから。」
「ぶー」
ファトラが再び、足の狭間に触れてきたのを感じてパルナスはびくんと体を震わせた。
湿った音を体の内と外の両方から聞きながらパルナスは恍惚の海を漂っていた。
「ん?」
その変化に最初に気づいたのはファトラだった。パルナスに這わしている指から伝わ
ってくる感触が徐々に変わってきたのだ。それと同時に何かが盛り上がってくる。
むに。
「むに?」
指から伝わってくる感触が完全な違和感に化けたのを感じて、ファトラはパルナスの
そこをのぞき込んだ。
「!?…うわわわわぁーっ!」
驚きの余り、ファトラはベッドから転げ落ちる。
「ファトラ様!大丈夫ですか?」
すかさずアレーレがファトラを助け起こす。
「どうなされたのですか、ファトラ様!」
「足の狭間にあんな物が、あんな物が…」
完全に取り乱したファトラが驚きでなのか痛みでなのかは判らないが、涙すら浮かべ
ながら、それでも震える指先でベッドの上を指し示しながら訴えてきたので、アレーレ
は、そちらに視線を移した。
「げ!?」
過去に何度か聞いた聞いたことのあるフレーズで何と無く予想はついていたものの、
アレーレの眼前には予想を遙かに上回る光景が広がっていた。
パルナスは男に戻っていた。何よりもパルナスの足の狭間が、彼が男であることを、
はっきりと自己主張している。」
「で、出て行けー!!」
さすがに実の弟のそんな姿を見たことは無かったアレーレが顔を恥ずかしさと怒りで
真っ赤にしながらもパルナスを廊下に蹴り出した。
「あぁ、やはり妾の最高の愛人はそなただけじゃ!」
「判ってくれましたか、ファトラ様!」
パルナスは再び薄れゆく意識の中で、そんな会話を聞いた気がした。
「ふうん、そう。これって元に戻っちゃうんだ?」
モロロッコリンクルの空瓶を手の中で弄びながら、菜々美が軽い調子で言う。
「やっぱり、本物の秘薬と同じって訳にはいかないのね。で、他に何か副作用とか有っ
た?」
「副作用って…そんなことも判らないような薬だったんですか、これ?」
思わず身震いしてパルナスが聞き返すと、菜々美はあさっての方向を向いて。答えて
くる。
「成分的には本物の秘薬と同じなんだから理論上は無いはずなのよ。でも、理論だけ
じゃ判らない事って言うのもあるし。元に戻っちゃうって言うのもそうだけど。」
ストレルバウ博士の受け売りなのだろう。ほとんど棒読みだ。
「…他に副作用は無い、と思いますけど?」
パルナスがそう答えるのを聞いて菜々美の顔がにぱっとほころんだ。
「そう、なら安心して誠ちゃんに飲ませられるわ。元に戻るんだったら二度飲ませる手
間も省けるし。ありがとね。パルナス♪」
そう言うと菜々美はスキップしながら去っていった。
一人取り残されたパルナスは窓枠に体を預けてぼんやりと外を眺めた。
「うーん。結局、僕、最後まで出来ないで途中で気を失っちゃったんだよなぁ。せっか
くの機会だったのに…まだまだ修行が足りないなぁ…」
ふう、とため息をつく。そしてそのまま、また外に視線を彷徨わせる。
どのくらいそうしていただろう、とにかく随分長い間そうしていたのは月の移動した
距離で判る。不意に呼びかけられて、パルナスはやっと部屋の中に視線を戻した。
「こんな所にいたのですか、パルナス。探しましたよ。」
従者である自分にも丁寧な口調で話しかけてくる主人に振り向くとパルナスはそのま
ま、その胸に飛び込んだ。
本来、従者が主人にとっていい行動とはとても言えないが、自分が行かなければ主人
が抱き寄せてくるので結局の所同じ事だ。それに自分から飛び込んだ方が主人の機嫌が
いいのはよく判っていた。
「お帰りなさいませ、クァウール様。ご用事はお済みになったのですか?」
口調は確かに丁寧だが、その間もクァウールの胸に頬をすり寄せながら、パルナスは
問いかけた。
「えぇ。とてもうまくいきました。でも、今日はもう遅いのでお城に泊めてもらって、
明日の朝一番で神殿に戻ります。」
「はい。では、お部屋に戻ってマッサージ致しましょう。」
「いえ、その前にお風呂を頂きます。体を流してくれますか、パルナス?」
「はい、喜んで!」
(クァウール様のお世話は男じゃなきゃ出来ないんだった。やっぱり僕は男で行こう)
パルナスはそう思い直し、満面の笑みを浮かべて返答するとパルナスはクァウールと
共に浴場に向かって歩き出した。
(終わり)
あとがき
ドモ○ルンリンクルって、知ってますか?お昼頃にTVつけているとCMをやってる
基礎化粧品なんですが、一週間くらいかけて一滴一滴抽出しているらしいんですよ。し
かも24時間監視付きで。モロロッコの秘薬もこんな感じで作ってるんでしょうかねぇ?
なんだかんだ言っても、この話、パルナス役得ですね。菜々美ちゃんにただで薬もら
えるわ、ファトラ様に愛でてもらえるわ、とどめにクァウールと一緒にお風呂だし。
あ、なんか書いててむかついてきた。私と交代しろ、パルナス!(爆)
なるべくいやらしくならないように気をつけたつもりですが、どうでしょう?
15禁を目指して書いたのですが、やっぱり18禁?
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